タカ幸せになってほしい
どうしても松田元太さんのおたくとして、
タカサイドに全振りしたライオンキングムファサの感想を!書きたい!!
ということで完全ネタバレ、タカ溺愛の感想を書きなぐりました。
私はもともとアニメ版も超実写版も舞台もみたことがあり、
シンバかわい~スカー悪い奴だ~てな認識だったんだけど、
元太くんがタカということ抜きにしても見方が変わった作品となった。
見る前から、あぁサラビをめぐって亀裂が入るんだろうな、
ダースベイダーみたいな感じなのかなと察しはついていたので、
ブラザー~君みたいな兄弟~とか、
劇中で若い頃の2匹が仲良さそうにしてるの見るだけでも「どうしてこんなに仲良しだったのに…」と、
泣けるレベルだったんだけども。
実際見てみたら元太くんの演技がうますぎて想像の何倍もつらかった。
まずひとつめ。
タカの父オバシ、これ今で言う毒親じゃないか~
血筋が一番、お前は王になるのだ、他の者と関わるな。
狩りの仕方も教えてもらえず。
王になるってどういうことなんだろう、
優しくて少し臆病なタカ。
最初のターニングポイント、エシェとムファサがシャジュたちの奇襲に遭う事件。
タカちゃんは最初お母さんを助けようとするけど、
逃げてくる動物に跳ね飛ばされ一気に恐怖心が増してしまう。
ここ、エシェと目が合うような描写がいまだによくわからんのだけど、
私にはエシェが「危険だから来るな」と訴えてるようにも見えて。
自分を愛してくれる存在、お母さんを見捨ててしまった、
そしてそれを勇敢に助けたムファサ。
僕はもうすぐ王様だー!って未来を信じて疑わなかったタカに生まれる劣等感。
そんなタカにすべては隠し通せ、嘘も必要だというオバシ。
お前は王になる跡継ぎだと言われて、
「王じゃないよ、僕は父さんの息子だ」と悲しそうに言うタカ。
もう号泣。
オバシもさ、歴代引き継がれてきた群れを守る長として跡継ぎを大事に大事に育てて、
お別れの時の表情見てもタカに愛情がなかったとは思えないんんですよ。
ただ、不器用でへたくそだった(と思いたい)。
でもタカはタカという息子として、オバシに愛され認められたかった。
なのに母さんを見捨てたことは隠し通せ、なんて辛すぎる。
こんな父さんでもさ、タカちゃん初めて会う人には「オバシの息子だ!」って、
誇らしく言うんだよ、あー泣いちゃう。
本作で一番純粋にタカに愛を持ってくれてたのは、やはり母エシェ。
エシェはタカもムファサにも愛情を持っていたけど、
やはりムファサの能力の高さを感じていた。切ない。
毒親オバシもさ、代々受け継がれた谷を守るために残るそこは一応王なんだなと思うけど、
やっぱ全員で逃げて生き延びて欲しかった。
あの後死んじゃったと思うと、本当にタカかわいそうすぎて。
オバシとエシェに見送られて旅立つとこ、
ここがタカを愛してくれる存在との最後の別れなんだと思うと本当に悲しい。
逃げてる時も「もしかしたらみんな生き延びてるかも」って言うじゃん?
そうであって欲しい私も。
しかしムファサが「二人は君の心の中で生きてる」って言うじゃん?
あっさり死んだって決めつけすぎじゃない?つきつけなくてもよくない???
まぁそういう判断力の速さもリーダーにふさわしい資質なのかもだけどさぁ。。。
てか!シャジュ弱すぎん???初見、どのタイミングで死んじゃったのかよくわからなかった。
んであのおつきの者もせっかく生き延びたのにかわいそう…。
みんな命は大事にしよ。。。
んで、その後両親のことがあったわりにタカちゃんは意外と元気。
水に飛び込んだ後も「僕すごいな~天才だな~」。
鼻歌かわいすぎる!泣いた。
てか、水飛び込んだ時、追手が怖くてムファサにしがみついて潜ったって認識で合ってるのかな。
そしたらワニが来たと。
はしばしに臆病なタカの描写があるのも切ない。
んで!サラビの登場です。
あとラフィキ。
何事にも能力の高いムファサに惹かれる気の強い女。
まあわかる、しょうがない。
なのに初めて出会ったメスライオンに惹かれちゃうタカ。
ぜ、ぜったい合わないって~~~!とこちら側は思うのだが、タカちゃんは純粋なので、泣。
サラービ♪って歌ってる声の甘さよぉおおお。
しかしここら辺からタカちゃんがわりと蚊帳の外なんですよ。
ラフィキとか、タカのこと見えてる?みたいな。
何か決めるってなっても話し合いの輪にタカがいない。
だいたいムファサの決めたことがすべてになる。
んで第二の劣等感ポイント、象の群れ。
ここでもムファサはリーダーシップ発揮するし、
サラビもかっこよく助ける。
タカちゃんは意外と悪運が強いので助かるけど、ここサラビが落下したとか見てないから、
ただ臆病だったとも思えないんだよね(モンペ)。
んで!!ムファサがよかれと思ってついた嘘。
かーーーーーー!余計なお世話やねん~~~~~~~~(ハイパーモンペ)。
タカちゃんだってさすがに「え…」って思うけど(この顔も見ててつらい)、
ムファサが気を遣ってくれたことにちゃんと「ありがとう」って言う。
ありがとうって言ってるけど、めちゃくちゃ自尊心傷つけられたよね。
お母さんのこともあったしね、、、
んで、のちのお話の前作ライオンキングでさ、
サラビはスカーに対して「嘘つき」と心底軽蔑した顔してんの。
もうここからサラビの中では嘘つき野郎って認識なんだと思うと本当につらい。
んで、雪山ですね。
ムファサは最初からサラビに惹かれてたけど、
自分は王の血をひいてないし、タカが好意を持ってるのしってたから、
押し殺してた。
ムファサもなんやかんやタカに思うところがあったのかもな。
嫉妬とかとは別の、どこか居場所がない、自分はタカとは違う、血筋がない。
そして突如歌いだしてびっくりするワイ。
そうだ、ミュージカルだったわ。
タカちゃんが見てるかもしれないのに!ひどいよ!!
マジで蚊帳の外すぎる!かわいそう!!
んでもまぁわかるよ、なんでもできちゃうんだもんムファサ。
ムファサもムファサで愛してくれる存在を見つけたのでね。。。
でもさ「タカの運命はあなたを助けること」ひどすぎん??????
なんでそんなこと言えちゃうの、泣き。
てかラフィキどこいったん。
イイ感じになった二人を見てしまったタカの顔。
つらい、つらすぎる。
傷心のタカが雪崩で落っこちるのはタカの心の痛みも表してる。
裏切りの兄弟って、ブラザー~君みたいな兄弟~のアンサーソングというか、
転調でつながってる気がしてマジで切ない。
ここ、他責思考すぎん?って意見を見たんだけど、
たしかにそうかもしれない。
んでもさ、ラフィキも言ってるけど
「自分によく似た仲間から愛されないと傷ついて大きな苦しみをかかえる」
「あまりに苦しいとすべてを憎んでしまうことがある」
弱く、劣等感を抱えたものにしかわからない感情なのかもしれない。
タカはすべてを失ってしまった。
ここで父の「あいつはいつかお前を裏切る」「嘘をつくことも必要」という言葉を思い出し、
抱えきれない苦しみで闇落ちしてしまう。
謙さんがタカがキロスに似てくるって言ってるけど、
ここらへんかなぁ、キロスもつまはじきにされて憎悪に支配されている。
タカはすべてを失って抱えられない苦しみを「すべてムファサに奪われた」と思ってしまう。
両親と故郷を奪った相手に忠誠を誓うなんてよっぽどすぎる。
ここ、キロスは少し失った「息子」を感じていたんだろうか。
キロスに覆いかぶされた時のタカ、少しおびえているように見える。
キロスもこんな執念で追い回しててすごいよな、、、
んでなんやかんやミレーレみつかる。
ダークサイドに魂を売ったはずのタカ。
だけど、走馬灯みたいに昔の記憶とお母さんの「あなたにも勇気を出せる日が来るわ」を思い出し、
勇気を出して目に傷を負ってまでしてムファサを助けて、
「ムファサを殺さないで」と、優しいタカが出てくる。大泣き。
二人で戦って、最終的にキロスを倒すことに成功した。
んで水からあがってくるムファサに手を貸すか、ものすごく葛藤するタカ。
なんか、ここのシーン仲良く歌ってたブラザーの曲が途切れ途切れ歪んで流れてる?と言われているのを見て、
次回見る時は注目しようと思う。
結局この時は助けた。
ここでサラビがやってきて、何も言わずに立ち去るタカ。
サラビとすれ違う時の表情。
ここらへんがちょっと理解できないんところもある。
んで、ミレーレには平和が訪れみんなが
ムファサムファサ!王だ!王だ!ってなって、
サラビがいて、なんと生き別れた母親までいる!
タカは何もかも失って、だれからも愛されず、名前まで失って。
キロスは倒したし、最後にはムファサのこと助けたし、和解はできなかったんだろうか。
字幕版見るとタカがスカーを名乗る時に、
自分の心の傷を忘れないようにな、みたいなことを言ってる気がする。
確かにタカは個体として弱いライオンだったのかもしれないけど、
サラビとすれ違った時には完全に心が死んでしまったのだろうか。
みんながムファサムファサって言ってて、
だれも見向きもしない感じ、、、
SHOCKのライバルみたいだと思った。
でもさーSHOCKはさ、最後にはカンパニーという仲間がいるけど、
タカにはいないんだ、誰もいない。
いろんなレビュー読んでて、
「ムファサは何度もタカに助けてもらってるのに、一度もありがとうと言わない」って言葉を見つけて、
たしかにそうだと思った。
ライオンの特性だったり、リーダーとはそういうものだとかあるのかもしれないけど、
和解してみんなで仲良く暮らせなかったんだろうか。
タカ=スカーを愛してくれる存在はいなかったんだろうか。
のちのお話、ライオンキングを知っていると誰からも愛されず悲しい最後を迎えるスカー。
人間でもこういう人たくさんいるよね、と本当につらくなってしまった。
それなりにふてくされて生きていたスカーだけど、
甥っ子シンバに、昔の自分のような無邪気で無鉄砲な感じで、
「いつか僕は王様になってすべてを手に入れるんだ、そうしたら叔父さんに指図したり命令することになるんだね」
などと言われてどんな気持ちだったんだろう。
無理ってなってムファサをついに殺してしまったのかな。
ムファサは最後、腕をつかんだスカーが昔みたいに助けてくれると思っていたのかもしれないって
感想を見てすべてが辛すぎる。
なので元太くんが「タカのことを世界一愛してる!」って言葉がすごく重くて。
誰からも愛されなかったタカのことをまっすぐ愛してると言えるほど、命込めて演じたんだなぁと。
正直、元太くんがここまで素晴らしい演技をしなければここまでタカに感情移入することはなかったかもしれない。
なんかマジで、実はハイエナに殺されたと思われたスカーが生き延びてて、
幸せになる世界線ないんかと涙する日々で、
インスタとか海外のライオンキングファンの投稿めちゃくちゃ出てきて知った。
この実写版とは世界線が違うんだろうけども、
アニメの続編であるライオンキング2では、スカーに妻がいて子供もいると。
な、なんだってーーーーー!
世界線は違えど、少し救われた。
ライオンキングムファサ公開にあたって意気揚々とディズニープラスに加入したので、
アニメ版のライオンキング2を鑑賞したいと思います。